お誕生日のお祝いに


シャカのお家のお庭には、沙羅双樹という双子の木がありました。
そして、その沙羅の木は、サガとカノンのお誕生日のころ白い花を咲かせ始め、
六月に花の盛りを迎えます。

今日はその沙羅のお庭のお茶室で、シャカがサガとカノンにお茶を点ててくれました。
シャカからのお誕生日のお祝いです。
「サガ、カノン。」
「なあに?」
「んっ?」
「お誕生日おめでとう。」
「ありがとうっ!!」
二人は声を合わせてシャカにお礼を言いました。

シャカも今日だけはカノンのお行儀の悪さにも目をつぶることにするようです。