シロツメグサの原っぱで



「カノン、用事があるからおでかけするね!」
そう言ってカノンはお昼ごはんを食べ終わるなりお家を飛び出していきました。

しばらくしてサガもお家を出ると、
野原でカノンがなにやら真剣な顔でさがし物をしています。

「カノン、どうしたの?何か落としちゃったの?」
サガが心配して声をかけると、
「ううん、違うの。四葉のクローバーをさがしてるの。」
とカノンが答えました。
「じゃあ、サガもいっしょに探してあげる。」
そういってカノンを手伝おうとしたのですが、カノンは
「サガは手伝っちゃダメなの!」
と言って探させてはくれません。

サガはちょっと悲しくなってしまいました。
「どうして?どうしてサガはダメなの?
二人で探したほうがきっと早く見つかるよ。」
サガがそう言うと、カノンは振り返ってこう答えました。

「あのね、カノンは四葉のクローバーを見つけてサガにあげたいの。
だからサガが見つけちゃったらカノンはサガにあげれないからダメなの。」

それを聞いてサガはとってもとっても嬉しくなりました。
「じゃあね、じゃあね、
サガはカノンに四葉のクローバーあげたいからいっしょに探してもいい?」
「うんっ!」

そうして二人は仲良く四葉のクローバーを探しはじめました。



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・・・今更ですが、双子のお誕生日予定だった絵です。
随分長い間放置しておりました。
季節外れですみません。m(_ _)m
そして、あとひとつ春の絵が残ってるんだなー。
ナマケモノでゴメンナサイ・・・。