白羊宮のお誕生会


ムウは、白羊宮の入り口で
どうしてよいのか分からずきょとんとしていました。

だって、みんなが
「ムウは白羊宮に入っちゃだめ!」
って言うんです。
「ねえ、どうして入っちゃいけないんですかー?」
と聞いて耳を澄ますと、扉の向こうからは、
忙しそうに走り回る音と
「どうしてもー!」
というお返事が聞こえてきました。

ムウがだんだん寂しくなってきたころ、
白羊宮からシャカが出てきました。
「ムウ、準備が整った。さあ、入りたまえ。」
「シャカ、じゅんびって何ですか?」
ムウが小首をかしげて聞きかえすと、
「うむ、良いからついてきたまえ。」
そういってシャカはムウの手を引っ張って白羊宮に入っていきました。

すると、白羊宮の中は、きれいに飾り付けられ、
色とりどりのプレゼントと
いっぱいの甘いお菓子と、ごちそうと、
そしてみんなの笑顔であふれていました。
「ムウ、お誕生日おめでとう!」
「わあ、すごーい!!、みんな、ありがとうです!」
さあ、楽しいパーティーのはじまりです。