春風に乗って



その日、シャカは白いちょうちょを頭に乗せて歩いていました。
それを見たミロがびっくりするのも無理はありません。

「シャカあのね、あのね、シャカの頭にちょうちょが乗っているよ!」
「おや、そうかね。」
シャカはそれを聞いてもすましたものです。

「・・・シャカのこと、お花と間違えているのかなあ?」
「いや、おそらくは私のことをタクシーとでも思っているのだろう。」
「えっ、タクシー!?どうしてシャカがタクシーなの?」
ミロはますますびっくりして聞き返しました。

「今から私はアフロディーテの家に行くのだよ。」
「ああ、そっかあ・・・。頭のいいちょうちょだね。」

ほどなくして二人がアフロディーテのお家に着くと
それまでシャカの頭の上でじっとしていたちょうちょがふわりと飛び立ちました。
アフロディーテのおうちの庭では
色とりどりのすてきな花が咲き乱れ
春風に乗って甘いにおいが漂ってきます。


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本当に長らくお待たせいたしました。
キリバン4000の沙葦さまリクエストのミロ&シャカです。

二人とも金髪だったので冒険して色数を思いっきり押さえた絵に挑戦してみました。
おかげで春色100%になってしまったのが
6月を目の前にしてなんと言って良いのやら・・・(大汗)。

リクエストどうもありがとうございました。